女性と違い男性の場合には、服の流行が比較的緩やかです。
そのため、形が決まっているファッションアイテムで形や生地、色がベーシックな服は長く着続けることができます。特にスーツは、シングルやダブルという風に形に多少の種類はあるものの、基本的にはオーソドックスな形なので、長く着続けることが可能です。
しかし、スーツの方は変わらなくとも、着る人の体型が変わってしまうということもあります。
体型の変化によって残念ながら、スーツを着続けることができなくなってしまうということがしばしば起こるのですが、こういった時にはスーツのリフォームをしてみましょう。
何かしらの要因で痩せてしまった場合、ブカブカのジャケットやパンツでは様になりませんよね?
こういった時には、スタイル良く見えるようにサイズを詰めることでカッコよく決まるスーツに蘇ります。
また、よくあるのが「太ってしまってウエストが合わなくなった!」という問題です。
程度の問題はありますが、多少のことであれば、リフォームでウエストを拡げることでまた着用できるようになります。
「思い出のあるスーツだし、体型が昔に戻るまで置いておこう!」とタンスの肥やしにしていらっしゃる方も少なくないと思いますが、
服は適度に着用しなければ傷んでしまう物です。
そのため、思い入れや思い出が詰まったスーツこそ
長く大切に着ていただきたいと思います。
着れなくなったスーツをどうしようか?
体型の変化などによりこういった問題が発生します。
結局は着れないので、廃棄するもしくは、リサイクルショップへ売るということになるのですが、残念ながら、メンズのスーツはほとんど値がつかないというのが現状です。
一方で、スーツもいろいろありますが、オーダーで作ったものなどもありますよね。
そういったものが高く評価されるかといえば全くの間違い。
メンズスーツの中古品はあくまで中古品です。
それなりの値段しかつかないのです。
多少の値段がつけてもらえるとするならば、ゼニアといった有名生地メーカーの素材を使ったもの。
ただし、これも使い込まれていればただの中古品として、
本当に安くしか引き取ってくれないのです。
しかし、着れなくなったスーツでも、別の見方をすればまだまだ活用できるのです。それがリフォームです。
体型の変化の程度にもよるのですが、ウエストを広げたり、縮めたりということは可能です。
案外ウエストは数センチ変化するだけでも着れるようになるものです。
もちろん、リフォームを行うにはお金がかかるのですが、
それにしても中古品として買い取ってもらい、
さらに新しいものを購入する費用と天秤にかければ、
リフォームに軍配があがります。ましてや、思い入れのあるスーツなどであるならば、
リフォームによって生き返ることは、値段の問題ではないかもしれません。
着れなくなって箪笥の肥やしとなっているスーツ、
リフォームという新たな視点で考えてみると、
現役復帰も可能なのではないでしょうか?
≪メンズスラックスの流行≫
流行の移り変わりがあまりなさそうなビジネススーツも、
じつはその時々の流行りがあります。
バブル期にはダブルのビジネススーツを
着て闊歩する人をよく見かけましたが、
今は、ほとんど見かけません。
最近のスーツはというと、細身のシルエットが流行り。
とくにスラックスは、タイトなノータックが主流です。
また股上も短めでお尻が小さく見えるデザインが人気です。
ワンタックや希にツータックにされる方がいらっしゃいますが、
こういう人たちは、1サイズ大きいノータックのスラックスを選んで、
ウエストをちょっと詰めて自分サイズにする人もいます。
リーフォームする際には、ワンタックをノータックに変更することも可能になります
≪流行りのスラックスにリフォーム≫
つまり、今の流行のメンズスラックスは
① タイトなシルエット
② 裾幅細め
③ ノータック
④ 股上浅め
この3つのポイントを全部ハズしたスラックスを履いていると、
時代遅れ、流行に疎い、オヤジっぽいなど、オシャレじゃないなど、あまりいい印象を持たれません。
これは、ビジネスシーンではマイナスになってしまいますね。
新規に購入する場合は、この流行ポイントを参考にするといいのですが、1番コストを抑えられる賢い方法は、 手持ちのスラックスを、流行りのスタイルにリフォーム することです。とくに日本人の洋服のリフォーマーの技術は 世界でもトップレベルです。
たとえば、「流行遅れの古い スラックスを、今年購入したお気に入りのスラックスと まったく同じ形にして」というオーダーも 見事に叶えてくれます。
また、太目のタイプの人でも、 リフォーマーのテクニックで、流行のタイトな シルエットを実現できます。
細かなアイデアも豊富なので、
ぜひティンク・サンクにご相談ください。
≪何本合っても邪魔にならないスラックス≫
何年か前に買ったスーツ。
痩せてしまったとか、太ってしまってサイズが合わず
タンスの肥やしになっていませんか。そんな時はスラックスだけでもサイズ直しをしてみてはいかがでしょう。ジャケットに比べて傷みやすいスラックス。メンズスーツはスラックスが2本ついているセットも多く
何本あっても邪魔になりません。
また、クールビズが浸透してきた現代、以前ほど上下揃いのスーツを着用する人も減ってきてスラックスにビジネスシャツやポロシャツなど
カジュアルなファッションで通勤するビジネスマンも増えています。
≪使用しなくなったメンズスラックスがリフォームで生まれ変わる≫
スラックスは丈の長さでも見た目が違ってきます。
短すぎたり長すぎるスラックスは不格好で、仕事もできないというイメージになるため使用しなくなったスラックスはまず丈を調整して一新させてみてください。
今主流になっているように、裾幅を細くすることも可能になります。
≪丈でカッコよさがキマる!≫
スラックスの丈を採寸する場合、必ずベルトを締めて靴を履きましょう。
地面スレスレの丈にすれば、足長効果があると思っている方も多いようですが、靴の甲で前の裾がだぶついてしまいます。
また、後ろの裾が地面に擦れるため、布が擦り切れてボロボロになってしまうので、丈は靴のかかとの一番上の位置に合わせ、靴の甲に軽くたたみシワができるくらいが最適です。若者に人気のピッチリとして裾幅が狭いスラックスなら後ろから見て靴の上の方が隠れるか隠れないぐらいが
オススメの長さです。
≪何本合っても邪魔にならないスラックス≫
洋服の御直しという言葉を耳にすると思います。またリフォームやリメイクという言葉も聞きますね。洋服の御直しとは、リフォームやリメイクのことですが、その2つはいったい何が違うのでしょうか?
≪リフォームとリメイク≫
リフォームをする人はリフォーマー
リメイクをする人はリメイカーと呼ばれ、
どちらも既製服の修繕技術を持った職業です。
その違いはというと、リフォーマーは、「今ある服を機能的に修繕・再生させる職人」で、具体的には寸法直しやファスナーの取替えといった仕事をします。
リメイカーとは、「今ある服の原型を違うデザインに作り変える
職人」で、感性とインスピレーションで服作りしていく仕事です。
≪手作業の高度な技術≫
リフォーマーとリメイカーの仕事内容は違いますが、実際には、両方の仕事ができる優秀な職人さんが多いのが現状です。というのも、洋服の御直しというのは寸法直しなどリフォームだけでなく古いタイプのスーツやズボンを今の時代に合う新しいデザインにして欲しいという
リメイクのニーズがとても多いからです。
たとえ大量生産された既製服であっても
リフォーマーやリメイカーは、点1点手作業で、求められる寸法、デザイン通りにリニューアルしてくれるのです。
≪もう一度クローゼットをチェックしよう≫
そこで、お手持ちの着なくなってしまったスーツやスラックスなどがあったら、
もう一度、よく見直して欲しいのです。
サイズを直して、デザインも一新させたらほら、スタイリッシュなスーツがイメージできるでしょう?
新しいスーツを買うよりずっとロープライスでできるのも魅力です。
ぜひ、ティンク・サンクにご相談ください。
季節の変わり目、
新たにスーツを新調しようかなと思っている人もいるでしょう。
せっかくなら流行のおしゃれな1着を手に入れたいと
思っていませんか?
でもちょっと待ってください。
本当に流行のスーツがいいのでしょうか?
また、本当に買う必要があるのでしょうか?
≪流行のスーツは失敗しやすい≫
スーツは、カジュアルウェアほどではありませんが、それでも流行があります。
男性の場合は、つい女子にモテたいためなどの理由で、流行を安易に取り入れたスーツを買いがちですが、じつはこれが後々、失敗のもとになることがあります。
スーツの選び方のポイントには、サイズ、色柄、素材、そしてデザインがあります。
本来、これらには定番があり大きな流行はないのですが、スーツ業界では流行の色や素材、デザインなどを各年に出して、消費者の購買意欲をそそるのです。
ただ、スーツはコミュニケーションツールの一つでもあり、
相手に失礼がないかということが一番重要なはずです。
それを考えずに流行を取り入れると、印象が悪く映る場合もあります。
たとえば、スーツの定番色といえばネイビーとチャコールグレーですが、流行色にはベージュなどが出てくることがあります。
また、秋冬の素材では起毛したウールなどの紡毛系も流行りますが、これらはアパレルや広告、マスコミ業界など、相手にクリエイティブな面を見せたい方であればいいのですが、きちんとした印象が大事な一般企業などでは、避けた方が無難なケースもあります。
≪定番のデザインやジャスサイズも重要≫
サイズは体に合ったジャストサイズ、
デザインも定番型が基本です。
ですから、本来、流行はないのですが、最近では細身すぎるもの、逆にバブル期にはオーバーサイズのもの、また3つボタンでも襟元が詰まったものが流行った時代もありました。
これは基本から大きく外れてしまった流行といえます。年月が経つとどこか古臭い印象になってしまうのです。
ですが、基本を外していなければ流行遅れになることはありません。
そこで、スーツは定番型を購入するか、時代遅れの流行だったものは、定番型にリフォームしておくことがオススメです。
ジャストサイズや定番デザインについては、リフォーム店がよく理解しているので、一度、相談するといいでしょう。
《ジャストサイズであることが大事》
毎日着るメンズスーツ。
ついつい着回しているだけで、マンネリ化していませんか?
おそらく周囲を見回してみても、カッコよく着こなしている人は少ないと思います。
でも、メンズスーツは着こなし次第で、かなり印象が変わります。
時折、俳優やスポーツ選手がスーツを着た時に、ビシッと決まっていてカッコよくみえますよね。
では、カッコいいメンズスーツの着こなしに必要なことは?
ブランドもの? スマートな体型?
いろいろ要素はありますが、もっとも大事なことは「ジャストサイズ」であることです。
《ジャストサイズとは?》
オーダーメードであれば、サイズを測って仕立ててくれますからお任せで「ジャストサイズ」のメンズスーツが出来上がります。
しかし、量販店で買ったものや数年前に買ったものであると、
体型と少々合わず、大きかったり、小さかったり。
でも、このくらいは許容範囲と思って着ているものもあるでしょう。
じつはそれが1番の問題です。
なぜならメンズスーツの場合は、たった1cm程度の違いでも、ダサくみえてしまうこともあるからです。
また、スラックスのタックの有無によってもジャケットの着丈が変わってきます。
ではタイプにあったジャストサイズとは、どんな状態か以下を参考にみてみましょう。
このように、ジャケットの袖丈から1~1.5cmほどが出ることは必須条件です。
出ていないとオーバーサイズに見えて子供っぽい印象になります。
パンツの裾幅はダブルで、ノークッションで仕上げましょう。
長かったり、シルエットが太いと野暮ったく見えてしまいます。
お手持ちのメンズスーツがジャストサイズではないかもしれないと思ったら、ぜひティンク・サンクのリフォームを利用してみて下さいね。
《メンズスーツの裏地は侮れない》
表の生地は問題ないけれど、
裏地にちょっとした問題があるスーツ。
「誰も見ていないだろう」と思って着ている人もけっこういますが、ジャケットを脱いだ時、
脇の下や袖口や裾などが、破れていたり、ほころんでいると、じつはとても目立ちます。
性格の表裏がある人に興ざめするのと同様、メンズスーツの裏側にダメージがあるのを見てしまうと、がっかり。
裏地のダメージは、思いのほか、アナタのダメージにもつながるのです。
《裏地を直すと新品のようになる》
また、昔買ったメンズスーツで、裏地が黄ばんでしまっていたり、色柄が派手すぎたりしているために、時代遅れ、古びた感じがする場合もあります。
さらに、生地の厚みを薄くしたい、厚くしたいなど、裏地はさまざまなトラブルがあります。
これらの裏地のトラブルはリフォームですべて解決できます。
しかも裏地をリフォームすると、まるで新品のスーツのように美しく蘇ります。
また、お気に入りのスーツの場合は、メンテナンスとして裏地直しをしておくと、末永く着る事ができるのです。
《裏地直しの種類も豊富》
メンズスーツの裏地のリフォームは、破れた一部分だけを直すこともできますし、袖裏のみ、胴裏のみ、一部の取り換え、総取り換えも可能です。
もちろん、スラックスの裏地もお直し可能です。
また、襟の傷み、袖口の擦り切れなど
表生地にもトラブルが及んでいることも多いものです。
処分や廃棄しようと思っていたメンズスーツやジャケット、コートなどを今一度、見直してみてください。
「キレイだったら着たい」と思うものがあれば、リフォームをしましょう。
ミシンステッチ修理、割り継ぎ修理、裏返し修理、裏地取替などのさまざまな技術でご対応して、新品のようにお直しを致します。
《「傷は浅いうちに」が修理の鉄則 》
身体になじんだスーツも、毎日の着用していれば傷みは避けられません。
しかし、虫喰いや引っかけによる穴や傷、擦り切れ、破れなどは、専門の技術によって目立ちにくい状態に補修することが可能です。
メンズスーツに多い傷みは、裾や袖口、ポケット、前身頃のへり、内股などの
擦り切れのほか、裏地の破れなどでしょう。
こうした部分的な補修も大きな意味ではリフォームに
含まれますが、いずれもほころびが小さいうちに依頼するのが、きれいに仕上げるポイントです。
《 熟練の職人技が光る「かけはぎ(かけつぎ)」》
スーツのズボンは、後ろポケットに財布を入れる習慣がある場合は特に、財布の角で生地が摩耗して穴が 空いたり、後ろポケットの口の部分が傷んでほつれることがよくあります。こうした場合は、共布を利用する かけはぎ(かけつぎ)によって、穴を目立たないように埋めることができます。 高度な技術を要するかけはぎは、穴の状態や大きさ、生地素材によって目立ち具合に若干の差はできますが、 穴を目立たなくする修理方法としては最も優れています。
なお、共布が無い場合は、色や柄が最も近い布を代用します。
《 かけはぎよりリーズナブルな「ミシン刺し」》
かけはぎよりも安価なのが、ミシン刺しによる補修です。 裏側に当て布をあてがい、ミシンで非常に細かく縫いこんで補強する形で修理します。 一見、簡単そうな印象ですが、集中力と根気の要る作業です。 かけはぎに比べると仕上がりは劣りますが、修理の予算をおさえたいときや、 用途によって許容範囲である場合に選ぶとよいでしょう。
《 あちこち擦り切れてもあきらめないでリフォームを 》
袖口や裾が擦り切れたスーツを着ていると、ビジネスにおいても良い印象がありません。 傷みやすい袖口や裾、上着の前身頃のほつれは、修理したことがほとんど分からないように縫い込むことできれいによみがえります(その分、丈は若干短くなります)。 ポケット口の擦り切れには、新たにパイピングを施すことで補強を兼ねた修理が可能な場合もあります。 擦り切れは、衿の部分にも多く生じやすいものですが、衿を裏返すなどの方法で修理の痕跡を残さずに再生することも可能です。
スーツに小さな破れや擦り切れなどの綻びを見つけた、あるいは綻びがあるためにタンスの肥やしになっているものがあるとき、 あきらめずに熟練の技術を持つ専門家に修理を依頼することで、再び活躍する機会が与えられるかも知れません。 愛用の一着は、リフォームしながら長く大切にしたいものです。
《「リクルートスーツ」なんて存在しない? 》
就活を始めるにあたって、まず揃えるのがリクルートスーツだ、というのが一般的な常識になっています。
しかし、目的はどうあれスーツには
違いないのですから、入社後も仕事着として引き続き着用できるものであるべきです。
社会人生活が一着のスーツから始まるとすれば、スーツの購入は社会人としての決意表明のシンボルと言えます。
スーツは、就活にとどまらず社会人としての、全世界共通の勝負服なのです。
《 スーツの着こなしはルール厳守 》
初めて買うスーツだからと、サイズ選びで妥協したり、無頓着な人が多いのは残念です。
スーツの鉄則は、顔映りの良い色・柄をジャストサイズで着こなすこと。カジュアルウェアのように、自分のサイズが分からないままでテキトーに着てしまうと、面接官にだらしない印象を与え、 志望する企業どころかどの企業からも内定をもらうことはできないでしょう。 ジャケットの肩先がきちんと合っていること、袖や裾の丈が適切な長さであること、動きを妨げない適度なゆとりがあることなどをチェックします。サイズが合っていないと、ヘンなしわができたり、常識や品性に欠けた印象を与えてしまいます。 スーツの着こなしの鉄板ルールを厳守した上で、若々しさを引き立てる工夫が就活では大切なポイントになります。また、自分のジャストサイズを知っておくことは、今後人生においても役立つ知識となるはずです。
《 リフォーム前提で上質な就活スーツを 》
就活のためのリクルートスーツと言っても、
入社後も長く着ることを前提にすると、
ある程度は品質の良いものを選ぶ必要があります。また、年齢を重ねると体型は微妙に変化しますし、メンズファッションの世界にも流行の移り変わりがあるものです。そうした変化への対応を見越して、リクルートスーツを購入するときは縫い代にゆとりのあるシンプルで上質なものを選びましょう。というのは、「就活用」として売られている安価なスーツでは、縫い代が少ないためサイズリフォームが難しかったり、製品そのものの耐久性が低い場合があるためです。責任ある社会人として、また一企業人として社会から信頼を得るために、常に相手を意識してきちんとした装いを心がけることは、そのまま就活の成功につながると言っても過言ではありません。状況に合わせてサイズ直しや補修などのリフォームをしながら、常にベストな自分を演出する仕事着として長く活躍してくれるスーツは、きっと頼もしいビジネスパートナーになってくれるでしょう。
《 日本のフォーマルスーツ事情 》
冠婚葬祭の場で着用されるメンズフォーマルは、礼服とも呼ばれます。
ただしフォーマルスーツと一口に言っても、燕尾服やモーニングなどもフォーマルに分類されているため、ここでは結婚式・葬式に参列する場合に着ていく身近なメンズスーツに絞って見ていきます。
日本ではブラックスーツが一般的にメンズフォーマルとされています。
実は、ブラックスーツは略礼服と呼ばれる服装であり、世界的には通用しません。
本来フォーマルスーツはその場面場面に合わせて着用されるものですが、日本でスーツが着られるようになった時代に一着で冠婚葬祭をカバーできる服としてブラックスーツが定着したのです。
《 ビジネススーツとフォーマルスーツの違い 》
黒のメンズスーツはビジネスシーンでもよく着用されます。
それでは、ビジネススーツとフォーマルスーツの違いはどこにあるのでしょうか?
フォーマルスーツは品質の良い物が原則。
良いブラックスーツはビジネススーツに比べて深い黒色をしています。
というのも、ビジネススーツにはウール以外のポリエステルなどの化学繊維が含まれているため、黒が軽い印象になってしまうのです。
ビジネススーツよりも高価ですから、都度買い替えるのではなくリフォームして長持ちさせたいものです。
ビジネスシーンで着用する黒のメンズスーツには、ストライプの柄があったり細身のシルエットであったりと様々なデザインがあります。
対してフォーマルスーツには特出したデザインがありません。
だからこそ、フォーマルスーツは品質勝負なのです。
ビジネススーツをリフォームしてフォーマルスーツにすることは難しいですが、
フォーマルスーツからデザイン性のあるビジネススーツへリフォームすることは可能です。
もし、フォーマルスーツを買い替えるという機会があれば、今まで使っていたスーツをリフォームしてみても良いかもしれません。
素材 | 色 | デザイン | シルエット |
ウール |
深い黒 |
無地 |
ベーシック |
素材 | 色 | デザイン | シルエット |
ポリエステル他、 化学繊維と混紡 |
軽い黒 |
ストライプなど 柄もある |
細身のものもある |
《 結婚式と葬式の違い 》
ブラックスーツはどちらにも使えますが、注意したいのが光沢です。
結婚式やパーティーなどの華やかな場面なら艶やかなメンズスーツが映えますが、
葬式で煌びやかなメンズスーツは浮いてしまいます。
世界的な基準で礼服とされるダークスーツは黒ではなく濃紺やダークグレーであり、
日本でもカジュアルな結婚式や二次会などによく着用されています。
しかし、葬式は日本基準に合わせた方が無難といえます。
ネクタイ | 光沢 | ダークスーツ | リクルートスーツ | |
結婚式 | 白系統 | 有でもOK | ○ | × |
葬式 | 黒無地 | × | × | × |
つまり、良い品質のブラックスーツを一着持っていれば日本では冠婚葬祭がカバーできるということ。
普段頻繁に使うものではありませんが、突然の訃報にサイズの合わないフォーマルスーツを着ていく…
ということのないように、定期的に状態を確認し、リフォームすることが大切です。
《 リフォームしたいメンズスーツの穴 》
メンズスーツは毎日着るという方も多いことでしょう。
毎日着ているために擦り切れてしまった、思いがけず突起に引っ掛けてしまい破れてしまった、という経験をされた方も多いのではないでしょうか。
しかし、そのちょっとの穴でメンズスーツの全てを新調するというのももったいない話です。
穴が空いてしまったら、まずリフォームすることを考えて下さい。
特に良いスーツは痛みにくいですから、腕の良い職人がリフォームを施すことで、目立ちにくく丈夫で長持ちするスーツに生まれ変わらせることも可能です。
《 パンツの擦り切れ穴にご注意を 》
外を歩き回るビジネスマンにとって心配なのが股ずれによる穴。これは、単純に歩く動作によって摩擦が起きるという理由の裏に、自身の体温がズボンの裏地を温めて劣化しやすい状況を作っているという状態があります。
汗がついたまま連続で使用することはせず、1日履いたら1日休ませる。
当て布などであらかじめ補強する。
自分のサイズに合ったパンツを選ぶ。
メンズスーツのパンツのサイズがジャストサイズだからこそ起こりやすいのが、後ろポケットの穴。
財布や携帯電話を後ろポケットに入れていると、その部分だけ擦れて穴が空いたり、ポケットの端がほつれたりします。
後ろポケットに物を入れないようにする
自分のサイズに合ったパンツを選ぶ
穴が空いた後、放っておくと大きくなりやすいため、すぐにリフォームする
こちらも、股ずれによる擦り切れと同様、歩くことが多いビジネスマンに多い例です。
裾は後ろから見て靴の踵が半分見えるくらいがベストですが、それより少し長くなると道路に擦れたり裾を踏んだりすることも考えられます。
パンツの丈を適切な長さにリフォームする。
裾上げ後に補強する。
《 他にも良くある穴空きとは? 》
擦り切れたボタンホールの近くの襟端は、メンズスーツだけでなく、コートにも多く見られます。
ボタンを掛ける時やデスクワーク時、書類を抱える時や物を運ぶときなど、気付かないうちにたくさん接触している場所でもあります。
正面で人に気付かれやすいため、早めにリフォームしてしまいましょう。
喫煙習慣のある方や、身近に喫煙する人がいる場合に起こりやすいタバコの焦げ。
炭化して黒や茶色になるため小さな穴でも目立ちます。
穴自体が小さければ、かけはぎをすることで目立たなくすることが可能です。
毎日使うメンズスーツを少しだけ大切に扱うことで、擦り切れる頻度は減少します。
穴は小さいうちにリフォームしなければどんどん大きくなります。
手の施しようが無くなってしまう前に、
出来るだけ早く職人にリフォームをしてもらうようにしましょう。
《 大きな肩パットで風を切ったバブル時代 》
1980年代後期から90年代初頭までのいわゆる「バブル時代」には、大きな肩パットのダブルジャケットに、ツータックのスラックスというスタイルが大流行しました。G・アルマーニが発表したデザインが一世を風靡したのをきっかけに、そのスタイルは「ソフトスーツ」として世界的な広がりを見せたのです。
バブル時代当時を若者として謳歌した40~50代の男性には、当時の甘酸っぱい思い出と共に大量のソフトスーツを今も大切に持っている人が多いといいます。
しかし、戦闘ロボ並みの巨大な肩パットに、ハイウエストで絞るブカブカのパンツなどには、現代の粋な着こなしとは対極の要素しかなく、そのまましまっておいても日の目を見る機会は
まず無いのではないでしょうか。
《 ちょっと気恥ずかしい?ダブルのスーツ 》
ソフトスーツで多いのは、ダブルブレストタイプのジャケットです。
ブルの打ち合わせには主に、4つボタンで1つ掛けのタイプ、6つボタンでは1つ掛けと2つ掛けのタイプがあります。大柄で胸幅の広い体型の人には似合いやすいスタイルですが、4つボタンの1つ掛けタイプが多いソフトスーツの場合は
Vゾーンの開きがかなり大きいことが特徴で、今のトレンドに対しては違和感が否めません。
現在では全体のシルエットがナロー(細い)なタイプが主流ですので、バブル当時のようなオーバーサイズで
着ること自体が「流行遅れ」と見られてしまう可能性があります。
しかし、スーツはリフォームによって生まれ変わることができます。
バブル時代の終焉とともに退場したソフトスーツでも、時代に合ったスタイルに仕立て直して着られるようにすることで、現役選手として再び活躍させることも夢ではありません。
ダブルの打ち合わせをシングルタイプにしたり、スラックスの幅や丈を詰めたりするだけで、今風のスリムフィットなシルエットに近づけることができます。
もともと質の良い生地や縫製のスーツをお持ちの場合は、リフォームで現在の体型に合わせて作り変えることをおすすめします。
《 時代に合わせてスーツもカスタマイズ 》
バブル当時のソフトスーツのもう一つの大きな特色は、メンズファッションにも奇抜なカラーが抵抗なく受け入れられていたことです。
明るい茶系、緑、紫など、現在ではまず敬遠してしまうような色のスーツをビジネスの場でも着こなしていたあの頃は、時代に並々ならぬ勢いがあったことの象徴だったのでしょう。
リフォームの高い技術をもってしても、さすがに色まで直すことはできませんが、質の良い生地であれば、休日用のカジュアルなジャケットに作り変えることで、まだまだ活躍の余地があるかも知れません。
タンスの肥やしを減らしたいけれど、お気に入りのスーツまで処分してしまうにはしのびない…
そんなジレンマでお悩みのときは、リフォームで活かすという道を検討してみてはいかがでしょうか。
そして、役目の終わったそれ以外の「過去」とはきっぱりお別れして、新たな気持ちで人生を送りたいものです。
《 オジさんはなぜ大きな服が好きなのか? 》
40~50代の男性は、経営者であったり管理職に就く人も多く、
社会やビジネスの中核を担う働き盛りの世代です。
しかし、この世代の多くの男性に共通する特徴として、
一様に大きめなサイズの服を好むという指摘があります。
その背景には、体力の衰えや、若い頃に比べて見た目への関心が薄れ、動きやすさなど
機能性を重視して服装を選ぶという理由が挙げられています。
確かに、ちょうど体型が変化する時期とも重なり、
締め付け感の少ないラクな服を求める気持ちが強まるのは理解できます。
しかし、理由はどうもそれだけではないようなのです。
《 バブルを引きずる?オジさんの哀愁 》
今や立派な「オジさん」になった世代を語るとき、どうしても抜きにできないのが、かつての「バブル時代」です。
バブル華やかなりし頃に最も自分が輝いていたという記憶を持つオジさんは少なくありません。
世の中のすべてが「もっと、もっと」という拡大志向であった当時ですから、ソフトスーツなどに代表されるバブル期のメンズファッションも「大きく見せる」ことに多大なエネルギーを費やしていたものと察せられます。
ほとんどの体型をカバーするブカブカのスーツに慣れた世代は、その後に大きく変化した時代の感覚についていけず、バブル時代の感覚を引きずる格好で大きな服を選ぶクセがついてしまっていると言われるのです。
《 スリム志向のファッショントレンドと向き合うには… 》
対して、最近のメンズファッションはスリムなシルエットが主流です。
スラリとした細身体型の若者なら、最新のスリムスーツの着こなしもばっちり決まるものですが、メタボに悩むオジさん世代には
厳しい課題が突きつけられたも同然です。
しかし、首回りやお腹回り、腰回りなどに肉がついて「恰幅が良くなる」のは、年齢相応の変化として受け入れるほうがむしろ健全です。
なぜなら、服はリフォームの技術によって「直して着られる」からです。
《 「スリムフィット」で手持ちの服がリニューアル 》
現在のスーツの着こなしでは、「スリムフィット」を意識することがポイントです。
スリムフィットとは、目の錯覚を利用したり、パターンを工夫することで
スタイルを良く見せる仕様の製品全般を指します。
たとえば、男性の服装にも重要なウエストの「くびれ」の位置を意識して強調したり、パンツの折り目(クリース)を真っ直ぐに見せるために裾を短めにカットしたりすることで、脚長効果が期待でき、体型にメリハリが出て若々しく見えるのです。
そしてもちろん、リフォームにもこうしたノウハウを活用すれば、手持ちの洋服を生まれ変わらせることも不可能ではありません。
バブルの栄光を引きずった「イタいオジさん」と陰で笑われないためにも、ブカブカのスーツはこの際リフォームして、「オジさんくささ」を一掃しましょう!